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ホテル・商業施設

ホテルや商業施設の排水は、建物の規模や中にある施設によって特徴が変わってきます。大型のホテルや商業施設の場合、厨房排水の割合が多くなる傾向のよう。ここでは、ホテル・商業施設の効果的な排水処理についてまとめました。排水の特徴についても紹介しているので、ぜひチェックしてください。

ページ下部では、ホテルや商業施設に対応できる排水処理設備メーカーを一覧でまとめていますので、合わせて参考にしてください。

ホテル・商業施設排水の特徴

ホテル・商業施設排水の特徴としては、高濃度の油脂分を含んでいることでしょう。

ホテルや商業施設には和洋中さまざまなジャンルの飲食施設があるので、全排水量に対して厨房排水量の割合が高い傾向があるからです。野菜のくずなどの有機物、動植物系の油脂分を含んでおり、BODやCOD、SS成分の濃度が高くなっています。

一方、ビジネスホテルは厨房の排水量が比較的少ない傾向にあります。よって、排水は低濃度。入浴やトイレといった生活排水が多いようです。

ホテル・商業施設排水の効果的な処理方法とは?

水環境保全の観点から、大きなホテルや商業施設の排水は、油脂分を除去して排出しなければいけません。汚濁の高い厨房排水を下水道へ流出する場合、下水道受け入れ水質の基準値を超えてしまうからです。

よって、水質浄化効率の高い排水処理システムを構築して処理をする方法が有効と言えるでしょう。油脂分のほかにも、たんぱく質や脂質、炭水化物などの分解能力が高いシステムで処理を行うと、より効果的です。

低濃度排水には、排水再利用システムの利用も可能

排水再利用システムは、浴槽などの排水に適切な処理を施すことで「中水」に変える排水処理装置。中水とは「飲用ではないが、人体に影響を及ぼさない形で再利用される水」を指します。中水として生まれ変わった水は、「雑用水」として掃除やトイレの水洗などに利用可能。水道水の使用量も削減でき、経費をカットできるというメリットも生じます。

そのため、ホテルなど多くの排水が生じる施設では、排水再利用システムの導入が増えてきています。

※参照元:ゼオライト(https://www.zeolite.co.jp/column/3809.html

ホテル・商業施設の排水問題に関して

ホテルや商業施設の排水は、施設の規模や種類によって特徴が異なります。

大型施設では厨房排水の割合の高さが特徴的で、高濃度の油脂分を含む傾向があります。野菜くずなどの有機物や動植物系の油脂分が含まれ、BOD、COD、SS成分の濃度が高くなっています。

一方、ビジネスホテルなどは入浴やトイレなどの生活排水が主です。厨房排水は比較的少なくなります。生活排水が適切に処理されずに河川や海に放流されると、水質汚濁や環境破壊につながる可能性が高く、大規模施設では油脂分の除去が必要不可欠です。

温泉施設では、浴槽排水をそのまま河川に放流している実態も報告されています。神奈川県温泉地学研究所が公表している昭和37年(1962年)から平成8年(1996年)の温泉成分調査結果において、湯河原町の源泉277個において、ヒ素・ホウ素・フッ素・pH・マンガン・総鉄イオンが含まれていたことが判明しました。温泉排水は自然から湧き出るものですが、人間の活動によって排水基準や環境基準を超える状態になっていることがあります。そのため、温泉排水にも適切な処理体制が求められています。自然環境を守るために、排水の適切な管理と処理が重要です。

ホテル・商業施設の排水処理の事例

ホテル・商業施設の排水処理は、施設の規模や排水の特徴にあわせて、排水処理システムを構築する必要があります。特に厨房を抱えている施設は、油を含んだ排水が多く、その処理にも工夫が必要です。ここでは、ホテルや商業施設に排水処理を導入して成功した事例を紹介します。排水処理に困っている場合は、ぜひ参考にしてください。

風呂・シャワーの排水を排水再利用装置で処理しトイレ用水へ活用

排水再利用には従来から取り組んでいたものの、既存装置のリニューアルを検討して新しいプラントを導入した国際級都市型ホテルの事例です。設置スペースを省スペース化したいという期待もあり、コンパクトな設備を導入しました。

客室総数が360室ある規模が大きなホテルであることから、風呂・シャワーから出る排水も大量です。そのまま排出してしまえば環境へ与える影響も懸念されます。排水再利用装置を導入したことで、最大1日あたり60㎡を安全な水に処理できるようになりました。この処理水はトイレ用水として再利用しています。持続可能な社会の実現のため、環境負荷の少ない経営を行うことが、ホテルの取り組みとしてもアピールできています。

参照元:ゼオライト株式会社公式サイト( https://www.zeolite.co.jp/interview/3196/)

中水設備と脱臭装置で清澄な水回りを実現している商業施設

東京都の表参道エリアでランドマークとして有名な商業ビル施設に導入した排水処理設備の事例です。液中膜を使用した中水設備を厨房除害設備として設置しました。中水設備とは、建物内で排水を浄化処理し、再利用するシステムのことです。この商業施設での1日の処理水量は、113.5㎥です。処理後の清澄な処理水をトイレ洗浄水として再利用しています。再利用に適した良好な処理水を安全に供給できるようになりました。また、処理機器がコンパクトなため、設置スペースをあまりとらず、スペースも有効利用できています。

加えて、大勢の人が集まる周辺施設への配慮として、脱臭装置も設置しています。脱臭性能と液中膜を活用した処理の安定性で、設備近辺でも臭気が気になりません。管理が行き届き、設備全体が整然とした雰囲気です。

参照元:Kubota公式サイト(https://www.kubota.co.jp/product/membrane/casestudy/market.html)

臭い問題が解消したと同時にコスト削減まで実現した排水処理設備導入事例

神戸市にある有名ホテルに汚泥処理なしの排水処理設備を導入した事例です。下水の腐敗したような臭いが宴会室やスイートルームに上がってくるという問題を抱えていました。超VIPや有名人の結婚式も行われるホテルのため、臭いは特に厳禁です。排水処理装置自体は設置されていたものの、処理水槽内に油の層が形成されていたことから、異臭が上へと昇ってきている状態でした。汚泥処理するのではなく水中に酸素を供給して攪拌する処理装置を設置したところ、硫化水素や脂肪酸が含まれる下水の腐敗臭がなくなりました

この地区では、下水道排水放流基準値を超えると排水の汚染程度で料金が決定する「下水道使用料金」があります。汚染程度がひどいほど料金が高くなるという罰金的料金です。これまで年間数百万円支払っていましたが、設備導入後は下水道排水放流基準値以内に収まったため、下水道使用料金がゼロになりました。コスト削減にもつながっています。

参照元:AIENCE公式サイト(https://www.aience.co.jp/aerator/case/story/001.html)

ホテル・商業施設の排水処理施設(プラント)設計・建設に対応している企業一覧

2023年11月8日時点、Google検索で「排水処理 施設 設計」と検索して表示される全29社のうちから、ホテル・商業施設への対応が公式HPから確認できた企業を掲載しています。

バチルテクノコーポレーション

工場や施設の排水処理プラント新設や施工、機能増強などをサポートしている会社です。主要製品である「AT-BCシステム」は、性汚泥法と回転生物接触法を進化させたシステム。効率良く排水処理が行えます。納入した企業に対しては維持管理業務も実施。他社のシステムにも対応しています。

所在地 東京都中央区日本橋本石町4-2-17 石田ビル3F
電話番号 03-6202-0007
公式URL https://www.bachilutechno.com/index.html

バチルテクノコーポレーションの
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オルガノ

オルガノは、排水処理施設の設計からアフターメンテナンスまで対応している会社です。さまざまな排水処理システムを取り扱っており、除去物に合わせた提案を行っています。また、排水処理施設や水処理事業における実績も多数あり(※)、幅広い業界に対応しています。

※参照元:オルガノ公式HP(https://www.organo.co.jp/case/
所在地 東京都江東区新砂1-2-8
電話番号 03-5635-5100(代表)
公式URL https://www.organo.co.jp/

オルガノの
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三菱ケミカルアクア・ソリューションズ

MBR(膜分離活性汚泥法)を主軸として、排水処理をサポート。食品や半導体・電子など、さまざまな分野に対応できる排水処理施設を提供しています。ほか、地下水や工業用水の飲料化事業も展開しており、エコを実現。水の再利用を促進し、環境を守っている会社です。

所在地 東京都中央区日本橋本石町1-2-2 三菱ケミカル日本橋ビル
電話番号 03-6848-4220
公式URL https://www.mcas.co.jp/

三菱ケミカルアクア・
ソリューションズの
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トーカン

トーカンは、排水処理施設の設計から保守点検まで、トータルサービスを提供している会社です。豊富なノウハウと確かな技術力を活かし、顧客に合った排水処理施設の提案に努めています。アフターサービスは有資格者が対応し、施設の健全な運営をサポートしています。

※参照元:トーカン公式(https://www.tokans21.co.jp/gyomu/maintenance/)2024年1月18日時点
所在地 福島県郡山市安積北井1-5
電話番号 024-945-3711
公式URL https://www.tokans21.co.jp/

トーカンの
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大管工業

大管工業は、コンパクトサイズの浄化槽や、高度な処理に対応した装置などを手がけている会社です。施設や現場の特性に合わせ、オーダーメイドの施工を行っています。また、排水処理施設のトータルサービスを提供しており、設計からアフターメンテナンスまで広く対応しています。

所在地 福岡県福岡市中央区平尾3-1-3 ロイヤル薬院ビル6F
電話番号 092-522-8406
公式URL https://www.daikan-k.com/

大管工業の
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アクテム

アクテムは、排水処理施設の設計はもちろん、施工までワンストップで対応しています。豊富なノウハウを持っており、要望に合わせて排水処理施設を設計。排水処理施設の新設はもちろん、増設に関して相談することも可能です。顧客が求める内容に対して、適切な増設プランを提案しています。

所在地 大阪府大阪市西淀川区野里1-1-8 花川ビル2F
電話番号 06-6475-6677
公式URL https://www.actem.co.jp/index.html

アクテムの
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エステム

エステムでは、顧客の要望をしっかりヒアリングし、オーダーメイドの排水処理装置を提案しています。排水処理施設の新設だけでなく、既存設備を活用した提案も可能。排水処理施設に関する設計や施工だけでなく、自社でコンサルティングも実施しています。

所在地 愛知県名古屋市南区弥次ヱ町2-19-1
電話番号 052-611-0611
公式URL https://www.stem.co.jp/

エステムの
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東建産業

東建産業は、排水処理施設の豊富な施工実績を有しており(※)、設計・施工から自社で対応しています。排水処理施設の維持管理やメンテナンスも得意で、同分野のプロによる手厚いサポートを提供しているのも特徴。排水処理施設のほか、プールや中水施設も手がけています。

※参照元:東建産業公式HP(https://www.token-sangyo.co.jp/about.html#perf)2024年1月18日時点
所在地 東京都渋谷区渋谷1-24-8 東急渋谷一丁目ビル3F
電話番号 03-5466-9511
公式URL https://www.token-sangyo.co.jp/index.html

東建産業の
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日光プラント工業

排水処理を行うおもな方法として採用しているのが、自然の仕組みを利用した「NP式土壌菌浄化法」。処理が難しい厨房排水でも、効果的な処理を可能にしました。排水処理をサポートする装置類を多く展開しているほか、コンサルタントや排水処理施設の保守点検業務も行っているので、安心して依頼できる会社です。

所在地 埼玉県新座市野寺2-17-4
電話番号 042-471-2030
公式URL https://www.nikko-p.jp/

日光プラント工業の
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増強・新設別に注目ポイントを紹介排水処理施設の設計会社の選び方
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