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排水内の油脂を分解しきれない

ここでは、排水内の油脂を分解しきれない場合の影響と対処法について紹介しています。油分は排水処理における厄介な問題の一つです。油分が多いと処理が困難になるだけでなく、水質トラブルの原因となります。以下でその影響と原因、対処法を解説しますので参考にしてください。

目次

油分が多いことによる悪影響

排水処理で油分が多いことによる悪影響は多岐にわたっています。一つは、水質トラブルを招きやすいことです。油分は難分解のため、曝気槽に流入した場合、処理が困難となり水質を悪化させる可能性があります。

エマルジョンの発生にも警戒が必要です。油が水に溶けてエマルジョン(混合)が起きると、双方を分離することが難しくなります。他にも、スカムや糸状菌、放線菌が発生しやすくなるなど、油分の増加による悪影響はとても多いです。

油分が多いと悪影響を及ぼす理由

上記したような油分の増加によってさまざまな悪影響が生じる理由は、油分が持つ性質にあります。例えば、「水に溶けない」という油分の性質は、細菌による吸収、分解がしにくい状況を生み出すため、排水処理を困難にする原因の一つです。

また、未分解の油分が活性汚泥に蓄積した場合、沈殿効果が悪化して、適切なMLSS濃度を保てなくなります。他にも糸状菌や放線菌が発生しやすいなど、油分自体の性質に由来する悪影響は少なくありません。

排水内の油脂を分解しきれない場合の対処法

排水内の油脂を分解しきれない場合の対処法としては、オイルトラップ(グリストラップ)や加圧浮上装置の設置があります。いずれも油分除去設備ですが、これらの設備が導入されておらず、かつ症状が悪化している場合は、新増設を検討する必要があります。

それ以前に、まずは処理施設の運転状況を調査して、排水中の油分を適切に分離・貯留・排水する仕組みが構築されているかどうか確認することが大切です。その上で現場の状況に合った処理場の改造や設備増強が行えるでしょう。

まとめ:排水処理設備の能力が足りていないなら増強の検討を

排水内の油脂を分解しきれないのは、もともと「水に溶けない」性質を持つ油分が増加したことで、さらに分解を難しくしたことや、エマルジョン、スカムの発生など様々な要因があります。処理施設のスペック自体が不足している可能性もあるため、油脂をスムーズに分解できるように、排水処理設備を増強することを検討してみましょう。

増強・新設別に注目ポイントを紹介排水処理施設の設計会社の選び方
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